外壁塗装は相見積もりが重要な理由と4つのチェックポイント!
「外壁塗装はどうして複数の業者から見積もりをとったほうがいいの?」
「複数の見積もりをとるときに気をつけることは何?」
「複数の見積もりを比較するときの注意点はある?」
外壁塗装を検討するときに複数の業者から見積もりをとったほうがいいと言われています。
ではなぜ、複数の見積もりを比較した方がいいのでしょうか?
複数の見積もりを比較するメリットは、業者の提示した金額が妥当かどうかの判断基準ができるということ。
金額の不正防止や業者の良し悪しも見抜けることができます。
「知り合いに紹介してもらった業者なので複数の見積もりをとるのはちょっと・・・」というケースもあるかもしれませんが、必ず相見積もりは取るようにしましょう。
病院のセカンドオピニオンと同様に、外壁塗装の見積もりも複数から取って比較検討することで満足のいく外壁塗装につながります。
今回は、見積もりから見えてくる業者の良し悪し、見積もりを比較するときの注意点などを詳しくお伝えしていきます。
複数の業者から見積もりを取るべき理由
複数の業者から見積もりをとる1番のメリットは、外壁塗装の金額が比較できるということです。
それに付随して、
- 外壁塗装の相場がわかる
- 良い業者、悪い業者が見抜ける
- 業者が不当な金額、ボッタくりをしていないかチェックできる
- 相見積もりを取ることで割引交渉が出きる
という4つのメリットもあります。
では、それぞれの理由を詳しくみていきましょう。
外壁塗装の相場がわかる
複数の業者が提示した見積もり金額が全て同じになることは考えられません。
そのため複数の業者から見積もりをもらうことで、外壁塗装をする場合の料金の幅を把握することができます。
相場が分かれば、高い理由や安い理由を業者に確認することができます。
- 相場よりも高いのは質の良い塗料を使っているからなのか?
- 相場より安いのは塗りの回数を削って人件費を削減しているからなのか?
こういった判断材料ができることで値引き交渉もしやすくなります。
良い業者、悪い業者が見抜けるようになる
外壁塗装は屋根塗装の面積、足場の面積、使う塗装の缶の数量など、現地で計測した寸法などをもとに見積書を作成します。
良い業者はキチンと計算しているので、外壁塗装面積が183.5㎡、屋根塗装面積が87.3㎡、足場面積が238.6㎡という細かい数字が書かれていて、その根拠もキチンと説明してもらえます。
一方、悪質な業者は外壁塗装 一式、屋根塗装 一式、足場 一式など、それぞれの面積をキチンと計算せずに一式とだけ書いて見積もりをしてきます。
つまり、見積もりの内容が適当な訳です。
見積書を見比べて数値(屋根の面積)などに違いがあれば、どの業者が適当な見積もりをだしているのかが簡単に判断できます。
業者がボッタくりをしていないか分かる
複数の見積もりをとることで、細かい個々の詳細についても金額を比較できます。
個々の詳細について金額を比較できることで、一部分が不当に高くなっている、また、一部分が不当に安くなってという判断をすることができます。
不当に高くなっているということは、ボッタくりの可能性があり、不当に安くなっているということは、手抜き工事をされる可能性もあります。
相見積もりということで値引き競争をしてもらえる
複数の業者から見積もりをとる大きなメリットは、業者に競争をしてもらうことです。
競争をすることで、あなたのお家にあったよりベストな外壁塗装を提案してくれ、費用面でもギリギリまで金額を絞り、より良い条件で外壁塗装を提案してもらうことができます。
複数の見積もりを取るときの注意点
見積もりはどの業者も基本的には無料でしてくれます。
ただ、無料だからといってアレコレ注文をつけてしまうと、業者から敬遠されてしまうことになってしまいます。
複数の見積もりを取る時には、次の5つの間違いをしないように注意しましょう。
- その場の思いつきで見積もりの条件を伝える
- 見積もりの条件を何度も変更して、見積もりを作らせる
- 業者ごとに見積もりの条件を変えて見積もりを依頼する
- 費用が安いというだけで業者と契約をしてしまう
- 依頼した業者の見積もりが出そろうまでに契約をしてしまう
相見積もりで失敗しないためには、
- 事前に外壁塗装の希望を洗い出し、条件をまとめて伝える
- 見積もり条件の変更は1回くらいにする
- 全ての業者に同じ条件で見積もりをしてもらう
- 見積もり金額の安さは参考程度にする
- 依頼した業者の見積もりが全てそろってから業者選びをする
という5つの点が大切です。
これが外壁塗装を成功させる見積もりのとりかたになるので、複数の見積もりをとるときは参考にしてください。
見積もりを比較する時のチェックポイント
複数の見積もりを比較するときにまず目がいきそうになるのが金額の総合計です。
気になるのはわかりますが、金額以外にもチェックしてほしいポイントはあります。
そのチェックポイントは、
- 塗料の種類と塗りの回数
- 塗装面積
- 諸経費
- 付帯部の詳細
の4点です。
では、ここから4つのチェックポイントを1つ1つみていきましょう。
塗料の種類と塗りの回数
外壁塗装に使う塗料はさまざまな種類があり、耐用年数も違います。
そのため使う場所によって塗料の種類を変えたりすることがあります。
しかし見積もりに塗料の種類だけ書かれていても塗料の比較ができないですよね?
なので、塗料の種類に加えて、塗料のメーカー名や商品名が見積もりに書いてあるかをチェックしてください。
次に塗る回数についてですが、外壁塗装は下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りが基本です。
見積もりに塗る回数が書かれているかどうかをチェックしてください。
見積もりに塗る回数、塗料のメーカー名や商品名が書かれていないときは、業者に必ず確認するようにしてください。
使う塗料の商品名がわかると、塗料の仕様書が見つかります。
この仕様書には塗料の㎡あたりの使用量が書かれているので、塗装面積から使う塗料の量も計算できます。
塗装面積
外壁や屋根を塗る面積は見積もりに書かれています。
その数字が他の見積もりと比べて、大幅に小さいのか、大幅に大きいのかなど、面積を確認するためにも塗装する面積は必ずチェックしてください。
ただ、計算法により多少の誤差は発生するので、誤差が10%の場合は許容範囲だと思っておきましょう。
諸経費
諸経費には、利益の他に現場を担当する管理者の交通費や通信費などの他に、事務所経費などが含まれます。
諸経費は工事金額の5~10%程度が一般的です。
この諸経費は一式という単位でまとめられてしまうので、記載されている金額が高いのか安いのかよくわかりません。
業者によっては外壁塗装の費用を安くして諸経費にその費用分を含ませ、一見安く見えるように見積もりを操作する業者もいます。
見積もりを比較するときは、この諸経費についても確認するようにしてください。
付帯部の詳細
外壁塗装には外壁と屋根と付帯部の塗装が含まれます。
特に付帯部はどこからどこまでなのかがよくわからないので、見積もりに付帯部の詳細が書かれているかは確認するようにしてください。
一般的に付帯部に含まれるのは、
- 軒裏
- 雨樋
- 破風板
- 笠木
- 雨戸
- 戸袋
- 水切り
- 配管
といった部分になります。
上記以外にも
- 換気扇ダクト
- シャッターボックス
- ベランダの床
- エアコンの室外機
- 窓サッシ
- 玄関ドア
- 物置
- 境界のフェンス
- 門扉
などがあるので、こういった部分は塗装してもらえるのかどうかを、しっかりと見積書に記載してもらうようにしてください。
付帯部分の塗装は、打合せのときに言った言わないなどで、追加工事費といったトラブルになることが多いです。
見積もりに付帯部の詳細が書かれていないときは、メモに証拠として書き残すようにしてください。
また、見積もりをしてもらう際に、「塗らない部分」だけを見積もりに書いてもらうのも1つの方法です。
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今回は複数の業者から見積もりをとる理由、見積もりを比較するときの注意点などを解説しました。
ここでお伝えしたことを参考に見積もりを比較して、良い業者を選んでください。