「外壁塗装はどれくらいの期間がかかるの?」

「外壁塗装はどんな流れで、どんな作業をするの?」

 

外壁塗装は作業の流れや工程、工事期間がイマイチ分かりづらいらいですよね?

はじめての外壁塗装であれば、なおさら不安や心配な気持ちでいっぱいだと思います。

 

最初に結論をお伝えすると、日本の戸建に多い平均30坪~40坪の4LDKの家の外壁塗装をする場合、工事期間は10日間~14日間になります。

 

そして、作業の流れを簡単に表すと下記のような感じです。

 

  • 足場の組み立て
  • 外壁や屋根の洗浄+補修
  • 外壁と屋根の塗装
  • 足場の解体と撤去

 

この期間を見て、「意外に日にちがかかるなぁ…」と思ったかもしれませんね?

ただ、品質の高い外壁塗装を実現するには最低でもこれくらいの日数が必要です。

 

今回は外壁塗装の大まかな流れや手順に加えて、各工程であなたが気をつけること、業者の手抜きポイントも一緒に解説します。

読み終わるころには外壁塗装への不安や心配事が少なくなっていると思うので、しっかりと読み進めてみてください。

 

事前に外壁塗装の工事の流れや工事期間を把握しておいて、業者さんとの交渉もしっかりとできるようにしておきましょう。

 

外壁塗装工事の大まかな流れ

最初に紹介した

 

  • 足場の組み立て
  • 外壁や屋根の洗浄
  • 傷んだ外壁の補修
  • 外壁と屋根の塗装
  • 足場の解体と撤去

 

という外壁塗装の流れを、もう少し具体的にすると下記のようになります。

 

  • 塗装工事の準備
  • 足場の組み立てと飛散防止メッシュシートの設置
  • 外壁と屋根の洗浄
  • 洗浄した外壁と屋根の乾燥
  • 塗装前の養生とシーリングの打ち直し
  • ひび割れ、剥がれ、ふくれなどの下地処理と下地調整
  • 1回目の外壁塗装(下塗り)
  • 2回目の外壁塗装(中塗り)
  • 3回目の外壁塗装(上塗り)
  • 屋根のサビ止め塗装と下地処理
  • 1回目の屋根の塗装(下塗り)
  • 2回目の屋根の塗装(中塗り)
  • 3回目の屋根の塗装(上塗り)
  • 確認検査と足場の解体、現場の清掃

 

この中の『足場の組み立て』~『足場の解体、清掃』までの期間の目安が10日~14日間になります。

 

では、それぞれの工程にはどんな意味があって、どんな作業が行われるのでしょうか?

さらに詳しくみていきましょう。

 

外壁塗装の前にやっておくこと

外壁塗装を行う前の準備は、『業者さんとの打ち合わせ』と『ご近所さんへの挨拶回り』です。

外壁の現地調査や塗装する色、見積書などを打ち合わせの時点でしっかりと確認しておきましょう。

 

また、良い業者さんだとあなたに代わって塗装工事のお知らせが書かれた書面と粗品(タオルや地域のごみ袋などの日用品)を持って、ご近所さんへあいさつまわりをしてくれます。

 

外壁塗装工事では足場を組み立てるときに発生する金属音、工事の材料を運び込む車両の駐車、塗料の飛散、塗料の匂いなどが原因でトラブルになる事もあります。

事前にあいさつをしておくことでご近所さんから多少のことは大目に見てもらえるようになるので、あいさつまわりはとても重要なポイントです。

 

職人さん

業者の人があいさつまわりをしてくれていても、施主であるあなたも事前にご近所さんにあいさつをしておくのがおすすめ。

そうすれば何かあってもトラブルに発展する確率が格段に下がります。

外壁塗装の詳細な流れと作業内容

1日目:仮設足場の組み立てと飛散防止メッシュシートの設置

まず初日は足場の組み立てから。

足場を設置することで屋根や外壁をスムーズに移動できるようになるので、職人さんの安全が確保され、安心して作業ができるようになります。

 

足場を組んで塗装する塗装職人

 

足場が安定することで職人さんが隅々まで塗装ができるようになるので、『しっかりした足場』は『品質の高い塗装』には欠かせないものです。

 

足場が完成したら、飛散防止メッシュシートを設置して、ゴミや塗料が近隣の建物につかないようにします。

※風が強い日は足場の倒壊を防ぐためにたたみます。

 

飛散防止シートが設置された住宅

 

職人さん

足場は建物に沿って組んでいきます。

建物の周りに置いてある植木鉢やプランターなど、作業の邪魔になりそうなものは別の場所に移動させておくのがベストです。

 

2日目:外壁と屋根の高圧洗浄

塗装する屋根外壁に付着している汚れやホコリ、カビ、苔、剥がれた塗料を高圧洗浄で洗い流します。

外壁だけだと半日で終わるのですが、外壁と屋根まで行う場合はほぼ1日かかります。

 

外壁は通常の高圧洗浄で汚れを落としていき、屋根はトルネード洗浄で汚れを落としていきます。

トルネード洗浄とは噴射角度が回転することで広範囲を強い水圧で流すことができるというもの。

屋根材の表面だけでなく奥まで洗浄することができます。

 

高圧洗浄機

 

職人さん

外壁塗装工事で高圧洗浄の作業に必要な水と電源は、施主であるあなたが負担することになります。

 

3日目:洗浄した外壁と屋根の乾燥

前日に行った高圧洗浄の水気を飛ばすために外壁と屋根を乾燥させます。

外壁や屋根などの表面をきっちり乾燥させることで、残った水分の膨張による塗装後のふくれが発生しなくなります。

 

乾燥の日を日曜日や祝祭日に合わせる業者さんもあります。

 

4日目:塗装前の養生とシーリングの打ち直し

塗装作業を行う前に窓サッシの周りなど塗装しない部分の養生を行います。

また、駐車している車やバイク、自転車なども専用の養生シートを使って養生します。

 

塗装しない部分の養生

 

この時に、外壁材と外壁材の隙間を埋めていたシーリングを除去して、新たにシーリングを打つ、打ち直しの作業も行います。

 

5日目:ひび割れ、剥がれ、ふくれなどの下地処理と下地調整

外壁を塗装する前に表面の凹凸を除去したり、パテで埋めるなどの作業をして、外壁表面の凹凸、ひび割れやふくれの下地処理と下地の調整を行います。

 

外壁のヒビ割れの補修

 

塗装前の下地処理や下地調整をしっかり行っていないと、塗装後の不具合(ふくれ、塗膜剥がれ)につながるので、この作業を業者が行っているのかどうかはしっかりと確認するようにしてください。

 

6日目:外壁の下塗り(1回目)

全部で3回行われる塗りの最初の塗りにあたるこの作業は、シーラー(またはプライマー)と呼ばれる透明もしくは白やクリーム色の塗料を使います。

 

ローラーによる外壁の塗装

 

シーラーは外壁と塗料を密着させるための接着剤的な役割を果たします。

 

7日目:外壁の中塗り(2回目)

2番目に行われる中塗りはあなたが選んだ色の塗料で塗っていきます。

この時に、1回目の塗料がしっかりと乾いてから中塗りされていることを確認しましょう。

 

この中塗りはこの後の上塗りと同じ塗料を使うので、業者によっては上塗り2回という言い方をすることもあります。

 

8日目:外壁の上塗り(3回目)

3回行われる塗りの最後になる上塗りは、仕上がりと塗装強度を決定する重要な作業になります。

 

業者にもよるのですが、中塗りと上塗りが同じ塗料を使うことをいいことに、中塗りだけを行って上塗りをしない悪質な業者もいます。

下塗りと中塗りだけで仕上げてしまうと、早い段階で外壁の色があせてきたり、塗装の剥がれや浮きという不具合が起こってしまいます。

 

業者にこのような手抜きをさせなくするには、中塗りと上塗りで使う塗料の色を変えるのが有効な方法です。

選ぶ色は赤と白のようにまったく違う色を選ぶのではなく、色味が少しだけ違う色にすることで、塗り残しや塗り忘れを見つけることができます。

 

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9日目:屋根のサビ止め塗装と下地処理

外壁と同様に屋根材の表面の不具合箇所の下地処理と屋根の最上部にある棟の鉄部(トタン)表面のサビを落としてサビ止めの塗装を行います。

 

10日目:屋根の下塗り(1回目)

外壁と同様に行われる3回塗りの最初の塗りにあたる作業です。

屋根材と塗料を密着させるためにシーラー(またはプライマー)と呼ばれる接着剤的な役割を持つ塗料を塗っていくのですが、古い屋根ほどよく吸い込むので十分な塗り込みが必要になります。

 

また、屋根にはスレート系のカラーベスト、またはコロニアルと呼ばれる薄い板状のものを1枚づつ貼り合わせているものがあるのですが、このタイプの屋根は上から入ってきた雨水を逃がすために”隙間”があります。

 

下塗りを行っているときにこの隙間を塗料でふさいでしまうと、雨水を逃がせなくなり屋根を腐らせてしまう恐れがあります。

そこで、通常は塗料でふさがった隙間を切る道具を使って1枚1枚開けていく、縁切りと呼ばれる作業を行います。

 

ただ、中にはこの作業を省いてしまう業者もいるので注意が必要。

最近では確実に隙間を作るためのタスペーサーという道具があるので、これを使っている業者であれば安心して作業を任せられます。

 

11日目:屋根の中塗り(2回目)

3回塗りの2回目になる中塗りは、あなたが選んだ色の塗料を使って塗っていきます。

中塗りは下塗りを保護する目的と紫外線保護と防水機能を高める目的で行います。

 

この時も1回目の塗料がしっかりと乾いてから塗られていることを確認しましょう。

 

12日目:屋根の上塗り(3回目)

3回塗りの最後の塗りになる上塗りは、中塗りと同じ塗料を使ってさらに塗り込んでいきます。

酸性雨や紫外線による劣化を抑え、屋根を美しく見せるための上塗りは、美観と保護を高める仕上げの塗りになります。

 

13日目:付帯部分の塗装

付帯部とは雨樋(あまどい)、雨戸、戸袋、配管等のことで、外壁、屋根と同様に下地処理をして、鉄部はサビ止めを塗り、中塗り、上塗りと3回塗りで仕上げていきます。

破風(はふ)と呼ばれる部分の板なども、きちんとした処理をしてから塗っていきます。

 

職人さん

分かりやすくするために◯日目と記載していますが、付帯部分の塗装などは外壁塗装と並行して行われることもあります。

 

14日目:確認検査と足場の解体、現場の清掃

全ての塗装が終わったら、足場の飛散防止メッシュシートを外して、塗装の仕上がりのチェックがあります。

この時に気になる部分や不具合があれば、手直しや補修をしてもらいましょう。

 

問題がなければ足場を解体、撤去し、現場の清掃を行って全ての作業が完了します。

 

まとめ

今回は外壁塗装の流れと作業の内容について説明してきました。

日本の平均的な戸建て住宅である40坪のお宅を外壁塗装する場合、天候、気候などの条件にもよりますが工事期間は約10日間~14日間になります

 

全体の流れと作業内容がわかると、事前に準備すること、工事の進み具合の確認もでき、さらに手抜き工事を見つけることもできます。

 

最後にあなたが損をしないための大切なポイントをまとめると、

 

  • ご近所さんへのあいさつまわりをする
  • 建物のまわりにある植木鉢やプランターは事前に片付けておく
  • 屋根、外壁の下地処理をしているかを確認する
  • 塗料の色を変えて中塗り、上塗りをきちんと行ってもらう
  • 屋根の塗装でタスペーサーが使われているかを確認する

 

という5つの点です。

 

この記事でお伝えしている外壁塗装の流れ、作業の内容を理解していただき、外壁塗装を検討するときの参考にしてみてください。

 

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