外壁塗装の塗料はどれがおすすめ?種類や特徴、耐用年数を詳しく解説!
「外壁塗装に使う塗料はどれを選べばいいの?」
「外壁塗装をしようと決心はしたけれど、どの塗料がいいのかよくわからない・・・。」
「塗料の特徴や耐用年数が知りたい・・・。」
「我が家の外壁に合う塗料はどれ?」
外壁塗装に使う塗料を選ぶときにはこんな疑問がでてきますよね?
ただ、塗料選びは難しく考えなくても大丈夫です。
現在、外壁塗装のメインで使われているのは『シリコン塗料』と『ラジカル塗料』の2種類。
なので、この2種類を覚えておくだけでも、塗料選びの難易度はグ~ンと下ります。
今回はこの2種類の塗料を含めた、塗料の特徴や値段、耐用年数、メリット、デメリットなどについて詳しく解説していくので参考にしてください。
外壁塗装に使われる5種類の塗料
外壁塗装に使う塗料は大きく分けて、
- アクリル塗料
- ウレタン塗料
- シリコン塗料
- ラジカル塗料
- フッ素塗料
の5種類に分類できます。
この中でも人気なのが、耐用年数が長くて費用対効果が良いシリコン塗料。
そして、外壁塗装の回数を減らしたい人、高耐久性を求める人が選ぶフッ素塗料の2種類です。
塗料の特徴はあとで詳しく解説していきますが、まずはこの2種類をメインで考えると選択肢が絞れて分かりやすいです。
塗料を選ぶ際は、耐用年数や後々かかるメンテナンス費用のことも考えなくてはいけません。
そのため、業者がすすめる塗料に決めるのではなく、あなた自身も塗料に対する最低限の知識を持ち、あなたの家に合った塗料を選ぶ必要があります。
ここからは少し専門的にはなりますが、外壁塗装に使われる塗料について詳しくみていきましょう。
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塗料のメーカーは日本ペイント、関西ペイント、SK化研の3社で国内シェアの90%を占めています。
なので、よほど特別な事情がない限り、この3社からあなたの家にあった塗料を選ぶようにしましょう。
外壁塗装に使われる5種類を詳しく解説
塗料は塗膜をつくるための”樹脂”と呼ばれる主原料と、塗料に色をつけたり、サビ止めなどの効果を加える”顔料”、塗料・塗膜を安定させるための”添加剤”の3つで構成されています。
そして主原料である樹脂の種類によって、アクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料、ラジカル塗料、フッ素塗料の5種類に分けられます。
価格と耐久性を比較すると下記の図のようになります。
それではそれぞれの塗料の特徴を詳しくみていきましょう。
アクリル塗料の特徴と耐用年数
アクリル塗料は主成分の合成樹脂がアクリル系の塗料で、今から約30年前に発売されました。
低価格で重ね塗りが可能なので、当時のモルタル塗りの外壁などに多く利用されています。
ただ、汚れやすくて耐久年数が短いと言う事もあり、現在の外壁塗装にはほとんど使われることはありません。
メリットは重ね塗りが可能で低価格なこと。
デメリットは汚れやすく耐用年数が短いことです。
耐用年数 | 3~5年 |
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1㎡あたりの価格 | 1,400~1,800円 |
ウレタン塗料の特徴と耐用年数
ウレタン塗料は主成分の合成樹脂がウレタン系の塗料で、塗膜が柔らかいのでさまざまな素地に塗れる万能塗料です。
密着性はシリコン系、フッ素系の塗料よりも優れているので、塗装の剥がれ補修や防水工事にも使われ、雨樋や木部などの細部塗装に適しています。
メリットはシリコン・フッ素系塗料よりも密着性が優れていると。
そのため塗装がはがれやすい場所に適しています。
逆にデメリットは紫外線に弱く防汚性に劣り、耐候性に欠けるところです。
耐用年数 | 7~10年 |
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1㎡あたりの価格 | 1,700~2,200円 |
シリコン塗料の特徴と耐用年数
シリコン塗料は主成分の合成樹脂がシリコン系の塗料で、耐水性、防汚性、耐候性、耐久性に優れています。
長い間光沢(ツヤ)を保持できるのが特徴で、きれいな塗膜を維持できるので現在でも人気の高い塗料です。
ただ、粘度が低いので扱い方が難しく付着性も劣り、重ね塗りには不向きな塗料でもあります。
また、シリコン塗料は水性なのか油性なのかによって耐用年数にも違いがあり、水性のシリコン塗料だと10年くらいで、油性のシリコン塗料だと12~15年が耐用年数と言われています。
メリットは耐用年数も長く費用対効果が高いこと、デメリットは重ね塗りには不向きで、ひび割れしやすいことです。
耐用年数 | 10~12年 |
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1㎡あたりの価格 | 2,300~3,200円 |
ラジカル塗料の特徴と目安
ラジカル塗料は2010年代に入ってから発売された新しい塗料で、どんな壁材にも対応できる次世代型塗料と言われています。
『ラジカル』とは塗装が劣化する起因要素のことで、このラジカルの発生を抑えることにこよって、耐用年数の長さを実現しています。
シリコン塗料に比べ耐用年数が30%~40%長く、かつ費用はシリコン塗料と比べて10%くらいの違いです。
耐久性、防汚性、防藻性、防カビ性が高く、金属サイディング、窒素系サイディング、モルタル、コンクリート、木部と塗る場所を問わず塗装が行えます。
メリットはどんな壁材にも対応し、耐用年数が長く、コストパフォーマンスに優れていること。
デメリットは新しい塗料なので施工事例が少なく、知名度が低いことです。
耐用年数 | 14~16年 |
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1㎡あたりの価格 | 3,000~3,800円 |
フッ素塗料の特徴と耐用年数
フッ素塗料は主成分の合成樹脂がフッ素系の塗料で、最大の特徴は塗膜の寿命が非常に長いということです。
耐熱性、耐寒性、防カビ性、防藻性、不燃性、耐摩耗性、親水性など多くの特徴があり、いつまでも美しさを保ちたいという場合に優れた効果を発揮します。
非常に高機能なフッ素塗料ですが、値段が非常に高いため、なかなか一般住宅で使われていないのが現状です。
実際に使われているところだと、航空機の外壁部、横浜レインボーブリッジ、六本木ヒルズや東京スカイツリーの鉄骨部の塗装に採用されています。
「高くてもいいから住宅を長持ちさせるためにフッ素塗料を使ってみたい」という場合は、外壁に比べて2倍の速さで劣化が進む屋根をフッ素塗料で塗装してみるのが良いかもしれません。
メリットは耐用年数が長く、対候性・耐熱性・防カビ性・防藻性に優れていること。
デメリットは費用が高いことです。
耐用年数 | 15~20年 |
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1㎡あたりの価格 | 3,800~4,800円 |
まとめ
今回は外壁塗装に使われる5種類の塗料の特徴、値段、メリット、デメリットについてお伝えしました。
5種類の塗料を値段、耐用年数の順に並べると下記のようになります
塗料それぞれの特徴、メリット、デメリットも選ぶときの参考にはなりますが、外壁塗装に使う塗料を選ぶ一番のポイントは、やはり値段と耐用年数です。
外壁塗装の費用を少しでも抑えたい人には、耐用年数も長く費用対効果が高いシリコン塗料がおすすめです。
また、金額は高くなってもいいので耐用年数が長いものを選びたいという人には、シリコン塗料よりもフッ素塗料をおすすめします。
外壁塗装をしようと決心したら、まずは外壁塗装で大切な塗料選びから始めてみてください。
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